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ホーエントヴィール城址 ―へガウの山頂城郭―

hegau.jpg
こんもりとそそり立つ山の上にお城らしきものが・・・。これは登れるのでしょうか?

登れます!登りました!


こちらはドイツとスイスの国境沿いにあるジンゲン(Singen)という町のへガウ山頂に建設されたホーエントヴィール城址(Hohentwiel)です。シャフハウゼンと非常に近いです。

とても険しそうな山(標高686m)なので、事前にケバブを食べて体力をつけておきました。
いざ山に近づくと、ちゃんとハイキングコースになっていて、迷わず山を登ることができました。なんだ、楽じゃないか。

このへガウ山には10世紀から城郭があったとされ、城主はころころと変わっていったようです。
16世紀になって大規模に改築され、現在に近い形となりました。この頃にはヴュルテンベルク公の主要な防御施設として使われていました。三十年戦争では5度攻められても落城しなかったほど、難攻不落ぶりを発揮しました。

この時代のホーエントヴィール城の様子は、マティアス・メリアンが描いてくれています。
800px-Hohentwiel_Ansicht_1643_Merian.jpg
By Matthäus Merian d. Ä - Topographia Suevia, Public Domain, Link

前城と本城の二つに分かれており、本城の中心にはロの字型平面の四翼式城館があります。その周りに様々な建物が並び、それらは環状壁で守られています。さらに外側は陵堡と呼ばれる、大砲に対する防御に特化したギザギザが広がっています。
庭や井戸もあり、長期にわたって籠城することも可能だったのでしょう。

しかし、この難攻不落の城郭も、1801年の戦争で破壊されてしまいました。今は廃墟のままになっています。
hegau9.jpg
こちらは本城から前城を見下ろした光景。前城の建物の壁だけがくっきり残っており、おもしろいです。

hegau4.jpg
こちらは逆に前城から本城を見上げた光景。外側の円形の建物は16世紀に増築された砲塔です。これによく似た形、どこかで見たような・・・?隣町・シャフハウゼンのムノート城も円形でしたよね。実際、16世紀にシャフハウゼンとジンゲンが頻繁に交流していたのは、年代記からも読み取れます。ムノート城はひょっとするとデューラーの『築城論』よりも、近所の建築に影響を受けたのかもしれません。

hegau5.jpg
地震が起きたら即崩れそうな廃墟ですが、切符を買って自動改札を通れば自由に見学できます。
なかには敷地内でバーベキューしている家族もいました

hegau10.jpg
地元民にとって、お城は学びの場であり、そして憩いの場なのかもしれませんね。
変に観光地化せず、自然に地元の風土に溶け込んでいる歴史的建造物を見るのも一興です。なんだかほっこりします。


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ドイツのお城を専門に研究している珍しい人。著者についてはこちらもご覧ください。Facebookページはこちら(ブログ更新情報をお届け)。講演・執筆依頼など、メールフォームやコメント欄から気軽にご相談ください。
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