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【特集】二重礼拝堂のしくみ -社会的ヒエラルキーの可視化-

ヨーロッパのお城には必ずといっていいほど礼拝堂が付いています。
その礼拝堂にも、様々な形態があります。
なかでも支配者の居住地にありがちな礼拝堂の例として、二重礼拝堂(Doppelkapelle)を挙げることができるでしょう。

現在でも二重礼拝堂を見学できるお城があります。それは、ニュルンベルクの皇帝城(Kaiserburg)です。
doppel2.jpg

皇帝城はその名の通り神聖ローマ帝国皇帝のお城。二重礼拝堂は、非常に地位の高い貴族の城郭にしばしばみられる形態なのです。写真の中央左よりに立っている高い建物がその外観です。

中はどんな構造になっているのでしょうか?
doppel.jpg
礼拝堂は地上階と地下階に分かれており、それぞれが空間的にはつながっているものの、互いに直接行き来することができません。ミサを行う際には、地上階に身分の高いものが、地下階に身分の低いものが集まりました。皇帝は地上階のさらに上層の上席に陣取っていました。

人々が集まって日常的に執り行われるミサ。その舞台が、社会的なヒエラルキーを可視化するような構造になっていたのです。二重礼拝堂の構造は、支配者が厳格な身分社会を人々に意識させ、維持しようとした痕跡であるといえるでしょう。
二重礼拝堂は、現存するものでは多くが1150~1250年頃に成立しました(ニュルンベルクの二重礼拝堂も1210年頃)。

こうした二重礼拝堂のプロトタイプは、アーヘンにおけるカール大帝の宮廷礼拝堂にあるとされています(800年頃建設)。後期古代建築やビザンツ建築に影響を受けたその礼拝堂では、複数の階層が中央の吹き抜けによって空間的に結び付いているのです。
Aachen Dehio 1887
By Georg Dehio/Gustav von Bezold [Public domain], via Wikimedia Commons

お城に限ったことではありませんが、建築がなぜこのような構造になっているのか?という問題の中で、単純な利便性や技術的な要素以外のものが出てくると面白いなあと個人的には思っています。築城といえどやはり感情を持った人間の営みの一つなのです。

ただ、こういうのは考えすぎるとドツボにはまる危険性もある視点です・・・。注意しなければなりません。
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