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【特集】意外に質素?城主の食事

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↑ホルンベルク城のぶどう畑。お城独自のワイナリーが現在も続いている


中世の貴族は何を食べていたのでしょうか?
多くの貴族が城郭に住んでいた1300年前後の食生活をみてみましょう。

1300年頃までの中央ヨーロッパでは、食事は基本的に一日2回でした。
朝食はミサの後、午前9時ごろでした。
ある日のメニューは、オートミールのムースとチーズ、ワインとミルク(子供用)でした。
1300年以降には、パン食がメインとなりました。貴族は小麦、大麦の白パンを、農民はライムギ、オート麦の黒パンを食べていたとか。
豊かな貴族は、朝からパンとお肉を食べました。肉は家畜の豚か牛。狩りで仕留めた野獣も食べました。

昼食兼夕食は午後3時~6時にかけてゆっくりと行われました。時には客を招いて宴も催されました。
食卓は豊かに刺繍を施されたリンネル生地で覆われました。テーブルクロスなしで食事をすることは、たとえ戦時であっても好ましくありませんでした。
中世ではまだ木製の食器が使用されていましたが、やがて貴族は錫製や銀製の食器を使うようになりました。
テーブル上にはナイフと木製スプーンがみられますが、フォークは中世ではまだ使用されておらず、あくまで肉を切り分けるための道具でしかありませんでした。

良い祝宴では食事は7~8品だされました。大公カール・デア・キューネ・フォン・ブルグント(シャルル突進公)は、1473年にドイツ国王をトリーアでもてなした際に、33品だしたそうです。
前菜にスープ、そしてメインの肉料理が出されました。肉料理はソーセージのほか、鹿肉のベーコン、うさぎ肉のテリーヌ、孔雀の丸焼きなどがありました。デザートにはハチミツのケーキ、スパイスのケーキ、タルトなど。砂糖は高価だったため、ナシジュースやハチミツが頻繁に使用されていました。スパイスも高価で、1袋のサフランは牛1頭に相当するとか。

飲み物はビール、メット(蜜酒)、ワイン。ワインは保存に優れているため、客人をもてなすにはうってつけでした。
ライン地域やフランケン地域のワインは人気でした。モーゼル地域のワインは、フランスの貴族にも買われたそうです。
祝宴では、豪華さを演出するために、ワインにコショウが入れられることもあったといいます。

肉やパンの他に、野菜や果物もありました。ベリー類、キャベツ、ネギ、ウイキョウ、カブ、セロリ、カボチャ、ナシ、リンゴ、苺、スモモ、キノコ、ナッツ、ぶどう・・・。鶏の卵も好まれました。ハーブは、シソ、ローズマリー、セージ、キャラウェー、フェンネル、コリアンダー、ディル、パセリ、チャービル、ニンニクなど。
意外にも、ジャガイモが食べられるようになったのは近代になってからです。

こうやってみると、中世の豪華な食事は、現代の私たちの飲み会程度のものだったようにみえます。いや、むしろ私たちのほうが贅沢しているかもしれませんね
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ロンネブルク城に展示されている中世の厨房の様子

ドイツビール&ソーセージ特集

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